守護神が生涯ファイターズを宣言した。日本ハム武田久投手(34)が5日、札幌市内の球団事務所で契約交渉を行い、今季取得したFA権を行使せず、残留することが決まった。2年契約で、年俸は1000万円増の2億4000万円プラス出来高払い(推定)。正式契約は後日行われる。「僕が違うユニホームを着ているイメージが湧かなかった。ファイターズに育ててもらったという気持ちもあります。最後までファイターズというつもりです」と言い切った。

 10年目の今季は、5月に右膝痛で戦列を離れるなど、シーズン序盤は苦しんだが、終わってみれば32セーブを挙げて2年ぶり3度目のタイトルを獲得。史上6人目の7年連続、シーズン50試合以上登板の快挙も成し遂げた。島田球団代表は「セットアッパーのころから、彼の存在は大きかった。投手陣の柱になってくれている、単にセーブ王というだけではない」と、貢献をたたえた。

 リーグチャンピオンの守護神として臨む来季。右膝の不安を解消するため「もう1度しっかり体を作り直したい」と充実のオフにするつもり。「また来年からも、ファイターズがずっと強いチームであるために、力になりたい」と決意を語っていた。