DeNAが、チーム強化へ向けてGM補佐3人体制で臨むことになった。浅利光博統括マネジャー(57)、竹田光訓ファームディレクター(50)、吉田孝司編成・スカウト部長(66)が、現職務と兼務する形でGM補佐に就任。編成トップの高田繁GM(67)のサポート態勢を整備し、チーム作りの強化を図る。すでに1日から実働している。

 浅利統括マネジャーは1軍、竹田ファームディレクターは2軍のチーム運営をそれぞれ管理。吉田部長はスカウトを束ねる。1軍選手の状態、目が行き届かない2軍の状況や若手の成長度合い、そしてドラフトに向けた候補選手の動向調査。高田GMは「これまでと同じようにやっていくだけ」と話したが、チーム再生に欠かすことの出来ない要素が、GM直轄となることで、連絡経路が明確になる。そして何より、情報集約を一元化することで、より密な連携と、スムーズな判断が可能になる。

 池田球団社長は「それぞれの役割は変わらないが、来季のチーム編成に向け、GM体制を強化するため」と狙いを説明。積極的な補強策を進める中、現場だけでなく、フロントの体制も見直しながら、5年連続最下位からの脱却を目指す。