巨人脇谷亮太内野手(31)が来季から外野手にも挑戦することになった。脇谷は昨秋の右肘手術から約1年間のリハビリを経て育成選手から支配下に復帰したばかり。この日、野球教室のため沖縄入りした原監督は「あれほどの脚力があるわけだから外野ということもありえるわけでしょ」と、主に二塁手として活躍してきた脇谷の新たな可能性に期待した。

 原監督の思いを、脇谷もしっかりと受け止めていた。ウインターリーグ先の台湾から帰国。「内野で勝負したい気持ちはありますけど、やれと言われればやらなければいけないですね」と、少し日焼けした顔を引き締めた。台湾では8試合に出場し、遊撃手以外の内野守備について無失策で「1番の目的だった肘の具合に関しては問題なくやれた」。打撃の方は打率こそ2割3分5厘だったが「数字に課題はあるけど、コンディションは戻ってきた感覚はあります」と復活への手応えは得ている様子だ。

 脇谷の新たな挑戦は、チームにもプラスとなる。原監督は「いろんなパズルが増えるというのはチームにとって大きなことですから。だって、彼はレギュラーではなかったわけだから。レギュラーになるためには、というね」とオプションが増えることを喜んだ。“二刀流”プランは、何も日本ハムのドラ1・大谷だけじゃない。脇谷が内外野の“二刀流”で、5冠軍団のレギュラー争いに挑む。