球児が直接、後継者に指名、“鬼のキャプテン”になれ!

 阪神の7年目中継ぎ右腕渡辺亮投手(30)が8日、カブスと契約を結んだ藤川球児投手(35)から後継のキャプテンに指名されたことを明かした。11月下旬に行われた選手会納会の席。福原、安藤、能見ら渡辺より年長の投手もいるが、藤川は「あの人たちは優しすぎる。お前が厳しくしてやれ」と“鬼キャプテン”になれと指令した。

 渡辺は11年の沖縄・宜野座キャンプ前にも、藤川から投手陣のリーダーに指名されていた。今季は藤川が和田監督から投手キャプテンに任命され、投手陣を引っ張った。その姿を近くで見てきた渡辺なら、後継者としての素質は十分。ゲキを受けた渡辺は厳しく、そして時には優しく、若虎と接していくつもりだ。

 「厳しくします。チームのために。高校、大学じゃないけど、キャプテンは嫌われ役。若い子は(1軍に)鶴、榎田しかいない。厳しくしたら出てくるものじゃないので、考えていきたい」

 チームのため、藤川が期待する嫌われ役を買って出る構えだ。キャプテン球児の意志を継ぎ、投手陣の先頭に立って、8年ぶりV奪回を導く。【岡本亜貴子】