オリックスT-岡田外野手(24)が、チームの保留第1号になった。11日、神戸市のほっともっと神戸で契約更改交渉を行った。左太もも裏の肉離れで103試合出場にとどまったことがネックとなり、提示は500万円ダウンの推定年俸7300万円。プロ入り後初めての保留となった。

 約10分間の会見で「納得いかなかった」というフレーズを6度も繰り返した。「ダウン自体をあまり考えてなかった。『交渉は何時間でもいいよ』とは言われたけど、持ち帰ってと思った。(年内決着は)別にそこは何も考えていない」と越年辞さずの構えをみせた。

 争点は103試合の出場数。4月28日に左太もも肉離れで離脱。岡田前監督の意向で5月16日に見切り発車で昇格し、4日後にけがを再発させた。「自分の責任もあると思うが、完全に治る前に呼ばれたので」。無理を承知で、チームに尽くした結果、欠場が増えたという認識だ。球団側は、再発の経緯を考慮した上で、年俸7800万円の中心選手の責任は果たせなかったと判断。横田球団本部長は「我々の提示が間違っているとは思っていない」と話した。交渉は長期化の可能性もある。【益田一弘】