「鉄人金本」が藤浪の“先生”になる!

 阪神南信男球団社長(57)が11日、ドラフト1位藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)ら新人選手の特別講師として、金本知憲氏(44=野球評論家)を招聘(しょうへい)するプランを明かした。実現すれば、スーパールーキーにとって超一流の極意を吸収するチャンスだ。

 藤浪が“金本先生”の教えに聞き入る。そんなビッグな授業が開講されそうだ。南球団社長は藤浪ら新人選手たちの特別講師についての考えを問われると、こう話した。

 「金本なんか、いいんだけどな。こういうことは、引退して間もない選手の方がいいと思う」

 今年1月は藤川が伊藤隼ら入団間もない新人選手の講師役となった。2軍慣れするな。道具を大切にしろ。プロで生きるために学んできた教訓を披露した。その藤川は、米大リーグにFA移籍してしまったが、これ以上ない“先生”がいた。

 1492試合連続フルイニング出場の世界記録を持つ鉄人は決してエリート街道を歩んできたわけではない。入団してから3年目まで苦しんだこと、そして、不滅のフルイニング出場を打ち立てる最中、試合に出続けるための隠れた努力、準備などはルーキーたちにとって何にも勝る教材となるはずだ。

 「頼まれれば断る理由はないし、1月でも、キャンプ中でも構わない。自分の経験談で良ければ、話をしたい」

 金本氏は同社長の計画について、こうコメントを出して、協力を惜しまない姿勢を示した。今後、藤浪ら新人選手は来年1月上旬に入寮し、本格的に阪神の一員としての活動を始めることになる。そのため入寮後、もしくは2月のキャンプ中にも、アニキの特別授業が開講となりそうだ。

 くしくも藤浪は今月3日に行われた入団発表で金本氏の名前を挙げた。

 「金本さんのような年齢まで、できたら」

 新人ながら、長く第一線で結果を残せる選手になるという高い目標を持っている。引退直後の金本氏から聞く話は、すべてが球界を代表する投手となるためのヒントになるはずだ。

 阪神は今秋のドラフト会議で28年ぶりに1位選手の抽選に勝った。4球団競合の末に、引き当てたのは甲子園春夏連覇の超大物右腕。球団史上最大級の金の卵をどう育てるべきか。早くも育成方針をめぐって、議論を重ねているが、金本氏の教えが最良の解決策なのかもしれない。【鈴木忠平】