阪神がFA宣言している平野恵一内野手(33)に対して、FA宣言後に上積みした条件を提示していたことが14日、分かった。ここまで状況に進展のない平野について高野栄一球団本部長(49)がこう説明した。

 「FA宣言前に提示としてアップというわけにはいかなかったが、それなりの条件を出させてもらった。その後、FA宣言された後、水面下で2回交渉させてもらった。主観で言わせてもらえば、提示内容については悪くないと思う」

 阪神はシーズン終了後、平野に今季年俸1億9000万円から4000万円ダウンの単年1億5000万円の条件を提示。平野がFA宣言した後も、11月中に2回、交渉を行ったという。関係者は、その際の条件は宣言前よりも上積みしたものとし、「それでも折り合わないということは、これ以上の提示か、それとは違うものを持っていかないといけないということでしょうか…。うちが平野くんをあきらめていたら別ですが、あきらめていないわけですから」と話した。

 宣言前と宣言後、複数回に渡って、慰留している球団側は平野からの連絡を待つスタンスを貫いているが、現在まで本人からは連絡がない状況だ。