ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の山本浩二監督(66)が代表候補の日本ハム中田翔外野手(23)に対し、辛口のハッパをかけた。18日、名球会イベントのため訪れていたハワイから帰国。来年2月の宮崎合宿で侍ジャパンは34人から28人に絞り込まれるが、当落線上にいる若侍に対し「今の中田に日本の4番を打つ力はない。自分の力ではい上がってこい、と言いたい」と、さらなる成長を求めた。

 本番でメンバー入りするためには弱点を克服する必要がある。今季の中田の打率は2割3分9厘。山本監督は「いい打者はバットを振る際のトップの位置が一定しているが、中田はトップの位置がバラバラ」と、指摘した。厳しい言葉は期待と愛情の裏返しでもある。2月の宮崎合宿中に西武、広島と行う練習試合で見極める。山本監督は「その2試合の状態を見て(落選する選手を)決めることになると思う。(レギュラーの座は)与えられるものではなく、奪うもの。3割打つ力は十分に持ってるんやから」と、成長した中田と再会するのを楽しみにしている。【広瀬雷太】