相手はあの福留さんでも…。阪神新井良太内野手(29)が28日、阪神入団が決まった福留孝介外野手(35)らライバルとの勝負に挑む決意を明かした。甲子園球場歴史館のトークイベントに出演し、取材に対応。外野なら強力なライバルとなる福留について「だれが来るからではなく、自分がしっかりやって結果を出せば」と表情を引き締めた。

 福留とは中日在籍中の06年から2年間一緒だった。「すごかった印象しかない。打撃もそうだし、守備もうまいし足も速い。全部すごかった。チームの中心選手で、スーパースター。連日のようにお立ち台に上がっていた記憶があります」。福留とは当時「恐れ多くて」話をする機会すらあまりなかった。

 今回、再び同僚となったが“弟子入り”するつもりはない。今季後半戦は4番を任されるなどブレーク。「昨オフからやってきたことが間違いじゃなかった」と手応えをつかんだ。来季もその精度を上げることを意識する。

 「自分はやれないと(試合に)出られない立場」と自覚し、福留やコンラッドら新戦力と争う。トークショーでもファンに「試合に出られたらどこでもいい。厳しい戦いですが頑張りたい」と誓った。