DeNA中畑清監督(59)が、ドラフト1位の駒大・白崎浩之内野手(22=埼玉栄)に、スパルタ教育を予告した。8日、横須賀市内のベイスターズ球場で始まった新人合同自主トレを視察。練習開始前の訓示でいきなり母校・駒大の後輩を名指しし、「後輩だからといって特別扱いはしない。逆に一番厳しくなるから覚悟しとけ!」とくぎを刺した。

 最初のあいさつから“愛のムチ”はスタートした。

 白崎

 明けましておめでとうございます。

 中畑監督

 おめでとうじゃない。俺は喪中だ。そんな気遣いもできないのか!

 やり直し!

 白崎

 今年からしっかりやりますので、よろしくお願いします。

 中畑監督

 インパクト薄いな。アドバルーン揚げるくらいできないのか!

 何のアピールもない言葉が我慢ならなかった。「言葉に力のないヤツは強い心がない。いるかいないか分からない選手は、この世界、生き残れないんだよ」。

 春季キャンプでは、育成を除く新人6選手の1軍スタートが決定。2月12日には韓国球団と若手主体の練習試合を予定する。これが白崎の実戦デビューとなるが、求めるのは存在感を示す積極性。「野球人としてどんな姿を見せてくれるか。そこがふるいをかける場にもなる」と姿勢によっては即2軍行きを示唆した。

 白崎は「厳しく接していただけたら。負けないように頑張りたい」とスパルタ教育を歓迎。中畑監督は手ぐすね引いてキャンプインを待っている。【佐竹実】