虎将が「3カツ」を求めた。阪神は、沖縄・宜野座キャンプ第3クール初日となる今日13日に初の紅白戦を行う。和田豊監督(50)は12日、読谷村の宿舎で「桧山と新井以外は全員出ます」と主力の大半が出そろうことを明かした。11日の練習試合・韓国LG戦が雨天で1回ノーゲームとなり、予定を1日前倒し。14日からWBC日本代表合宿で離脱する能見と、メッセンジャーを先発させる。

 指揮官は「活」「克」「勝」をテーマにした。「自分に活を入れながら、己に克つ、相手に勝つ。このキャンプはそうやってね」。1月31日にはチェンジ、チャンス、チャレンジの「3C」を掲げたが、実戦中心でサバイバルとなるキャンプ後半戦へ、熱く語った。

 休日だったこの日は、宿舎近くの残波岬へ散歩した。希望していた灯台への立ち入りが禁止で「まあ、簡単には(順位も)上へ上がれないってこと」と苦笑い。それでも、途中には敷地内にある室内練習場を“抜き打ちのぞき”して思わず頬が緩んだ。「ドームの横を通ったら、打つ音がしていたからね。競争は始まったので、より一層、マシンを打つ音が増えてくるんじゃないかな」。猛虎復活へ、熱い戦いが始まる。【近間康隆】