西武ドラフト2位の相内誠投手(18=千葉国際)が背番号71から再出発する。昨年12月に道交法違反(無免許運転と速度超過)の疑いで千葉県警に摘発され、凍結されていた入団交渉が10日に埼玉・所沢の球団事務所で行われ、入団が認められた。条件面は昨年の仮契約時と同じで、契約金が7000万円、年俸は700万円→630万円(入団が遅れた約1カ月分の減給)で合意。大きく変わった点は背番号で、当初予定の41でなく71になった。

 背番号41といえば、渡辺監督が現役時代につけた代名詞でもある。昨年まで背負った木村が野手に転向。空き番となった西武のエースナンバーが相内に用意されていたが、問題行動で番号の見直しが行われた。71番に相内は「早く若い番号を勝ち取れるように、自分の頑張り次第でどうにもなると思うので、練習からしっかりやりたいです」と41番にふさわしい男になることを誓った。

 入団会見では、反省の言葉が並んだ。185センチの長身を何度も折り曲げ「毎日毎日悔やむことでいっぱいだった。社会人としても野球人としても早く一人前になりたい。将来的には球団のエースになれたらと思います」。表情は硬いが、決意を語る目は力強い。対戦したい打者に日本ハム中田を挙げ、自主トレについては「(自宅謹慎中は)ダンベルや腕立て伏せなど、部屋でできることをやってました。本格的な練習をしていないので、これからです」。会見後に入寮し、今日11日から2軍の練習に合流する。遅れた分も、信頼も、背番号も、取り戻す。

 ◆西武の背番号71

 秋山幸二(現ソフトバンク監督)が81年ドラフト外で入団した1年目につけたが、2年目から「24」、7年目から「1」に変わり、活躍に合わせて番号も“出世”した。ソフトバンク2軍監督時代の06年にも1年間だけ背負った。選手より監督、コーチに多い番号で、西武では杉下茂、松沼雅之、昨年まではヘッドコーチだった土井正博がつけていた。