<オープン戦:西武3-4ロッテ>◇12日◇西武ドーム

 代打伊志嶺翔大外野手(24)がロッテの負け戦をひっくり返した。西武に1点を返し、なおも2点を追う7回2死一、三塁。1ボールから124キロの直球を左中間へ運ぶ逆転3ランとした。8日の阪神戦に続くアーチで「ファーストストライクを仕留められた。振る力がついてきた」。オープン戦とはいえ、早くも昨年までのプロ通算成績(2本塁打)に並んだ。

 「原点回帰」が功を奏した。ルーキーイヤーの11年は126試合に出場。32盗塁をマークしたが、昨年は24試合と激減した。「ヒットを求めすぎて全部の球をうまく打とうとしていた。塁に出ないと足もアピールできない。何でもいいから出塁しようという意識に戻りました」。四球ならそれはそれでOK。ボール球の無駄打ちをなくし、甘いストライクに狙いを絞った。

 オフにはウエートで下半身強化に取り組んだ。股関節や腰回りを徹底的に鍛え、振り抜くパワーをアップ。WBC出場中の角中、腰痛の荻野貴と、外野スタメン争いのライバルが不在中に見事に結果を出した。「これからチャンスはそうないので、打席をもらえたら1球1球に集中していきたい」。殊勲打でオープン戦2連勝と波に乗り、今日13日のホーム初戦を迎える。【鎌田良美】

 ◆ロッテの正外野手争い

 伊志嶺のほか、WBC日本代表で昨季首位打者の角中、4番候補の清田、2年連続ゴールデングラブ賞の岡田、10年に新人開幕スタメンを勝ち取った荻野貴がおり層が厚い。伊志嶺、岡田、荻野はともに俊足巧打タイプのため激戦。現在荻野が腰痛離脱中で、伊志嶺の出場機会が増えている。