<オープン戦:オリックス1-4ソフトバンク>◇12日◇京セラドーム大阪

 ソフトバンクの新外国人ブライアン・ラヘア内野手(30=カブス)が初回に特大のオープン戦1号アーチを放った。京セラドーム大阪の右翼5階席までライナーで到達する、推定飛距離130メートルの豪快な先制3ラン。30発を目標に掲げる大砲の1発に、秋山幸二監督(50)も「おう、飛んだね~」と目を丸くした。

 これぞメジャー級の当たりだ。ラヘア自身も納得の一撃だった。「しっかりボールがバットに乗ってくれた感覚があったので、飛距離も出たね。打撃練習の時から調子が良かった。そのままの流れで打席に入れた」。2月21日の紅白戦で寺原から来日初アーチを放ったが、オープン戦では10試合、28打席目で待望の1号が飛び出した。

 初回2死一、三塁。メジャー経験のあるオリックス先発ディクソンの初球だった。独特の小さなテークバックから内角144キロ直球をひっぱたいた。右翼ポール際、ライナー性の打球は5階席最前列の手すりを直撃。推定130メートルのド派手な先制3ランで、初打点もマークした。

 4回にも中前打でマルチ安打。打率を4割7厘に上げた。規定打席にわずか1打席届かないが、オープン戦トップの阪神新井良(3割8分7厘)を上回る“隠れ首位打者”に位置している。「数字はこの時期なので気にしていない」と言うが、ファンの期待に応えそうな雰囲気を漂わせる。

 ここまでオープン戦全10試合にスタメン出場。カウント別では初球打ちが最も多く、しかも高打率を残している。外国人らしい積極性がこの日も最高の結果につながった。秋山監督も「おう、飛んだね~。積極的にいってるのがいいんじゃない」とほめた。

 2月キャンプイン直後は変化球主体の日本野球に戸惑いを見せたが、コツコツと研究。ブルペンで打席に立って球筋を見たり、フリー打撃終了後に追加でカーブマシンを打ち込んだり。来日2年目のペーニャのアドバイスにも耳を傾ける。米国に在住中、すしバーに夫婦で通っていたという親日家。日本で成功しようという思いは人一倍強い。

 昨季カブスで16本塁打をマークし、球宴選出された大砲。広角打法がクローズアップされてきたが、並外れたパワーも証明してみせた。2メートル近い大男は「開幕まで1日1日を大切にしたい」と、謙虚さを崩さなかった。【大池和幸】

 ◆ブライアン・ラヘア

 1982年11月5日、米マサチューセッツ州生まれ。セントピーターズバーグ大から02年ドラフト39巡目でマリナーズに指名されプロ入り。メジャー初昇格は08年マリナーズで、11年からカブス。メジャー通算195試合139安打、21本塁打、56打点、打率2割6分。196センチ、109キロ。右投げ左打ち。推定年俸1億8000万円。