<オープン戦:楽天1-2日本ハム>◇12日◇松山

 昨季のパ・リーグMVP左腕が、本来の姿に近づいてきた。日本ハム吉川光夫投手(24)が初登板。昨季終盤から抱える左肩、肘の不安の影響で調整は遅れていたが、この日は最速147キロをマーク。4回をわずか1安打に抑えて無失点と好投し、開幕へ向けて手応えをつかんだ。

 力強い速球で打者をねじ伏せる吉川のスタイルが、プロ初勝利の地・松山で復活した。昨季終盤から左肩、肘に不安を抱え、調整に遅れが出ていたが、オープン戦初登板となる楽天戦で4回1安打無失点。最速は147キロをマークした。

 吉川

 (患部の)不安なく投げられました。真っすぐで押せた結果だと思います。ストレートは手応えがあるけど、変化球はもっと精度、キレを上げていきたいです。

 反省点は口にしたが、速球の勢いが戻ったことが、何よりの明るい材料。本来の姿にグッと近づいた。

 今季初実戦だった2月26日の練習試合・広島戦から、登板間隔が空いた。原因は患部を気にすることによっての、投球フォームのばらつき。オフからの投げ込み量が足りなかったこともあり、1度登板予定を回避し、ブルペン投球で修正することを心掛けてきた。「空振りを取りにいって、取れない。まだまだ」とは振り返ったが、唯一の安打を許した3回には、直後の小関、島内をそれぞれフォーク、ストレートで連続三振。登板を1度飛ばしてじっくりと調整してきた成果は出ていた。

 開幕まで半月、自らが課題に挙げる変化球のキレが戻れば、14勝した昨年以上の活躍が期待できる。「変化球は次の試合で打者の反応を見ながら。1試合1試合を大事にしていきたいです」。チームの連覇へ欠かせない柱の1人が、首脳陣、そして同一リーグの相手に、強烈に存在感を示した。【本間翼】