<オープン戦:阪神6-4ヤクルト>◇12日◇甲子園
これが新生猛虎打線や!
阪神が“開幕前哨戦”を逆転で制した。3月29日の開幕カードで激突するヤクルトに対し、2点を追う6回、福留孝介外野手(35)の2点タイムリーなど5連打を含む5得点の猛攻で試合をひっくり返した。昨季は先制されると弱かったが、新打線の破壊力は本物だ。
猛虎打線はわずかな隙も見逃さない。2点を追う6回、打線が突然、牙をむき、2番手増渕に襲いかかった。先頭大和が変化球に食らいついて左前へ運ぶと、コンラッドは真ん中に入ってきた直球を右前へはじき返した。新井良は初球を中前へ。満塁として、打席には新戦力・福留だ。1ボールからの2球目。やや内寄りの直球に反応。痛烈な打球が右前へ抜けていった。
福留
打てる球がきたらいこうと思っていた。今の時期、結果どうこうではなく、自分のタイミングで振ることが大事だから。
二塁走者コンラッドはアウトのタイミングだったが、三塁を蹴って本塁へ。捕手めがけて肩からダイブした。この迫力に捕手がタッチできずにセーフ。同点の2点タイムリーとなった。さらにマートンの左翼への二塁打で勝ち越すと、今成がヒットでつなぎ、代打伊藤隼が犠飛。6安打で5得点。猛虎打線が一気に試合をひっくり返した。
和田監督
だれかが突破口を開けば、たたみかけることができる。チャンスの時に気持ちというか、ベンチみんなでいくぞという雰囲気になってきた。ファーストストライクを積極的に、たたみかけていくことができている。
大和が突破口を開き、新井良、福留、マートンはすべて第1ストライクをたたいた。まだオープン戦とはいえ、リーグ最低打率に低迷し、先制されると重い雰囲気となった昨季の姿はない。
和田監督
去年のことを思い出すのもあれなんだけど、去年は先制されると、すごく重くなってしまっていた。今日はそれをひっくり返すことができた。だれかがいくと、たたみかけていける。
29日開幕戦の相手に新生猛虎打線の恐怖をたっぷりと植え付けた。闘争心むきだしのコンラッド、驚異の勝負強さを発揮する福留、今年の虎は違う。そう思わせただけで、前哨戦の意義は大いにあった。【鈴木忠平】
▼昨季の阪神は先制した試合が66試合で39勝20敗7分け、勝率6割6分1厘。逆に先制されると弱く、78試合で逆転勝ちは16回(55敗7分け)勝率は2割2分5厘だった。今季オープン戦は、先制された試合が6戦で5勝1敗、勝率8割3分3厘。先制した試合は2戦1勝1分け。



