<オープン戦:広島3-4巨人>◇13日◇福山
広島ブラッド・エルドレッド内野手(32)が、巨人戦(福山)でオープン戦3号2ランを放った。全試合で4番に座り、7打点を稼ぎ出すなど好調をキープ。野村謙二郎監督(46)は「(ラスト)5試合を見ておいて下さい」と明言しなかったが、開幕4番は決定的な状況。貧打解消のキーマンに期待も3Lだ。
目の覚める1発だった。今のエルドレッドは、失投を見逃さない。1回2死二塁。小山の高めに浮いたカーブを仕留めた。高い放物線を描く、大砲らしい弾道で、福山球場の左翼スタンド芝生席まで運んだ。先制の2ランは、オープン戦3号本塁打だった。
「入ったかなという感覚はあったけど少し詰まって完璧という当たりではなかった。(オープン戦の)数字は気にしていない。状態を上げて、シーズンを開幕することだけを考えている」
絶好調な紳士に、おごりは一切ない。オープン戦全9試合で4番に座る。打率4割9厘で、打点も7。オープン戦とはいえ、首位をひた走るチームの原動力だ。期待に応える活躍を続ける大砲を、野村監督も「ああいう雰囲気でやってくれていると、後もつながる」と絶賛する。シーズンでの打順については「(オープン戦)最後の5試合ぐらいを見て下さい」と明言こそしなかったが、開幕4番は最有力だ。
阪神御子柴進スコアラーが「エルドレッドとルイスが機能したら恐ろしい」と話すように、他球団も警戒を強めている。2人の絆も日に日に強くなってきている。2年目の「先輩」は、寡黙な新助っ人ルイスをうまくリードする。グラウンドでは常に2人で行動をともにし、この日の試合前には「オイシイデス
イズ
デリシャス」と日本語のレッスンを施していた。心の余裕がある証しだ。
申し分ない打撃を見せる一方で、課題は守備。同点の5回1死二塁の場面で、左中間の打球にスライディングキャッチを試みたが、捕球できず決勝点を献上した。もっとも、永田外野守備走塁コーチは「捕れると思って試みた結果」と、積極的なプレーを責めることはしない。守備でのミスも、それを大きく上回る打棒でカバーする。鯉のエル様への期待もでかい。【鎌田真一郎】



