<オープン戦:DeNA9-4中日>◇13日◇横浜

 三振、三振、三振のはずが…。守道竜が因縁マッチ初戦でブランコに強烈パンチを食らった。3回1死一塁。中日先発中田賢一投手(30)の初球スライダーが真ん中やや外寄りに入った。DeNAの4番ブランコは大好きなコースに腕を伸ばしてフルスイング。打球は左翼席後方の看板を飛び越え、場外へと消えていった。

 試合後の高木守道監督(71)も笑うしかなかった。昨秋キャンプで、まだDeNA入りが決まっていないブランコに「落ちる球投げときゃあ、三振、三振、三振や」とフライング発言。対抗心メラメラだった。それなのに、今季初対戦で特大アーチを被弾。さぞかし怒っているかと思いきや「よう打つね。振れとるわ」。怒りを通り越してあきれていた。

 ただ、シーズン仕様の配球ではない可能性もある。先発中田賢はブランコに対して3打席、9球を投げて“落ちる球”は1球もなかった。「この時期なので、真っすぐをしっかり投げることが大事なので」と多くを語らなかったが、シーズンに向けた“まき餌”だったという見方もできる。

 それにしても開幕ローテ入り確実の中田賢が、4発を含む5回9失点、これでセ・リーグ相手にオープン戦6戦全敗となった。しかもインフルエンザ感染者が続出…。帰りのバスに乗り込む際にはエース吉見を見つけ「ナゴヤ球場で(前日インフルエンザに感染した)昌と一緒におったんやろ?

 大丈夫か」と真顔で話しかけていた。守道監督の悩みのタネは尽きない。【桝井聡】