<オープン戦:日本ハム8-2中日>◇17日◇鎌ケ谷

 開幕スタメンを狙う両助っ人野手が、熱いアピール合戦を展開した。日本ハムのマイカ・ホフパワー内野手(33)とミチェル・アブレイユ内野手(34)が、中日とのオープン戦でしっかり結果を残した。ホフパワーが3回に2試合連続となる3号3ランを放つと、4回にはアブレイユが好機で犠飛をマーク。2人の競争がヒートアップしてきた。

 栗山監督もうれしい悲鳴だ。「気になっていたことがあった。ホフとアブの体のキレが、どこで上がるかと。そこが、だいぶ良くなって前に進んだ」。ホフパワーは打率こそ1割8分8厘だが、ここ5試合で3本塁打。この日はバックスクリーン左へたたき込む一打に「打ったのはフォーク。逆方向の打球でいい打ち方が出来た」。

 アブレイユもオープン戦打率が3割3分3厘。「しっかりバットを内側から出して、ボールをとらえる」と心掛け、相手投手の左右にかかわらず、自分の形を崩されない打撃は評価が高い。ここまで、ともにDHか一塁で出場。だがシーズンでは、WBCで不在の稲葉が一塁かDHに入れば、どちらかが先発から漏れる。2人そろって調子を上げるほど、栗山監督は悩むことなる。

 外国人は4人まで同時登録可能で、ケッペルが出遅れているだけに、この2人にウルフ、モルケンの両投手の開幕1軍が濃厚。相手先発は岸が確実視される開幕の29日西武戦(西武ドーム)に向け、両外国人の激しい争いはギリギリまで繰り広げられそうだ。【木下大輔】