<オープン戦:西武3-1阪神>◇17日◇西武ドーム
これぞ、スピードスターの真骨頂や!
阪神西岡がヒットショーだ。1回に右前打。3回に左翼線への先制適時二塁打。5回には左翼への三塁打を放った。本塁打が出れば快挙だったが、途中交代。惜しくもサイクル安打はならなかったが、シーズンでの達成を期待できまっせ!!
駐車場へと向かう108段の長い階段にも、足取りは軽かった。開幕まで2週間を切り、西岡の充実ぶりが際立っていた。1点を追う5回2死走者なし。初球はセーフティーバントの構えで揺さぶる。追い込まれてから、内寄りの直球をさばくと左翼上空を高々と舞う。角度は十分…。フェンス手前で栗山が捕れず、快足で三塁を陥れる。長打力を示し、同点機を築いた。
西岡
初球でわざとバントの構えをしてね。2死になって3人で終わるより、点が入らなくても、4人で終わるほうが投手は嫌になる。よかったと思う。
小技だけでなく大技も繰り出すのが、西岡の魅力。和田監督も「ツボを持っているというか、当たればオーバーフェンスできる力がある。下位の打者が出れば1番で返す攻撃もできる。勝負強さもあるし、塁に出るだけじゃなく、ポイントゲッターとしてもね」。巧打者の印象が強いが08年からは3年連続2桁本塁打。この日は1回に右前打、3回1死二塁では左翼線に先制の適時二塁打。そして、三塁打。5回裏に交代したが、本塁打が出ればサイクル安打の猛打だった。
守備中も存在感を発揮した。先制直後の3回裏、先発藤浪が1死後、1ストライク後に4球ボールが続いて四球を出し、さらに栗山に2球、ボールが連続したところでマウンドへ。「せっかくオレが打って1点取ったんやから。しっかり抑えてくれよ。明日、2人で新聞に載るんやぞ!」。ウイットに富んだ、絶妙な掛け声で、新人の気負いをほぐし、表情を和らげた。
西岡
感性で、感じたところで声を掛けに行きます。あの回、キッチリ抑えた。(5回を)2点で抑えて上出来ですよね。
タテジマで初めての猛打賞。オープン戦打率は4割6分4厘に上昇した。打ってよし、守ってよしのツヨシが、新生タイガースを引っ張る。【酒井俊作】



