<オープン戦:オリックス7-3阪神>◇22日◇京セラドーム大阪

 鉄壁の二遊カ~ン!!

 西岡剛内野手(28)がWBCから合流した鳥谷と息のあったプレーを披露した。2回無死一、二塁。竹原の放った打球が二塁右へ。西岡は倒れ込みながら捕り、グラブトスで遊撃鳥谷に転送。流れるような動きで、併殺を完成させた。

 手堅い守備を西岡は「きっちりダブルプレーを取れて良かった。投手も助けられたかな」と振り返った。2月中旬から鳥谷がチームを離れ、二遊間は実戦で呼吸を合わせることができなかった。そんな不安もコンビ再結成初戦の鮮やかな共同作業で解消した。

 打撃でも、1番打者は存在感を発揮した。2点リードの5回先頭で、セーフティーバントを仕掛けた。2球目を見送る。カウント2ボールで再び試みる。投手西が捕球したが一塁の李大浩もチャージ。誰も一塁のベースカバーに入れず、悠々と内野安打にした。

 くせ者らしい好判断だった。「(カウント)2ボールで投手もストライクを欲しい。(投手が)打ってくるだろうと思う2ボールからやる。裏の裏をかく」。福留の適時打で3点目の生還。この打線の流れこそ理想の形だ。開幕に向けてスタンバイOK。「打線のつながりができている。試合には負けたけど内容としていいんじゃないですか」と胸を張った。【酒井俊作】