<中日3-4DeNA>◇29日◇ナゴヤドーム
痛恨の逆転負け発進だ。エース吉見の奮闘で勝利目前の守道竜が8回に暗転。2番手山井と3番手田島への継投が失敗した。しかも因縁の元主砲ブランコにV撃など3打点を許す屈辱。元セットアッパー・ソーサからも1点を奪うのがやっとだった。高木守道監督(71)は山井のセットアッパー降格を明言。13年版守道劇場は後味の悪い激怒開幕となった。
守道監督の顔は怒りで真っ赤だった。13年開幕戦はエース吉見で痛恨の逆転負け。しかも継投に失敗、因縁のブランコには決勝打など3打点を浴びた。名古屋でこれ以上の屈辱はない。
高木監督
そら大きいわ。勝てる展開で進んでたのが予想外なことになって。あの2回は抑えなあかん。山井があの状態では。
1点リードの8回。7回1失点の吉見が続投と思われたが、右腕の張りを考慮して山井に代えた。だが先頭の石川に二塁打を浴びると内村にも四球を与えて無死一、二塁。たまらず監督が降板を指令した。だが3番手田島はモーガンのバント処理で一塁悪送球。三塁に送ればアウトのタイミングだったが、ルナのカバー遅れが田島を慌てさせ、同点を許した。そしてブランコに高めに浮いた真っすぐを決勝の2点打にされた。
高木監督
あそこは左打者でも抑えられる山井ですよ。でもあれだけストライクが入らんと勝負にならん。状態が上がらん。(起用は)考えなあかんでしょ!
オープン戦も不調だった右腕を信じて起用したが、岩瀬へとつなぐ方程式がいきなり崩壊。監督は開幕戦にしてセットアッパー降格を明言した。さらに戦前は「ブランコなんて三振、三振だ」と挑発していた元主砲についても「そら打つでしょう。打ち取れるのにあれだけ甘くちゃ」と負け惜しみ。ソーサから1点を取ったが逆転できなかったことにも「打ったやん!」と吐き捨てるように言った。勝ち気な将は悔しさいっぱいだった。
エース吉見を立て、必勝を確信していた。自宅からナゴヤドームへ向かう途中、道路脇に咲き誇る桜を見ながらつぶやいた。「名古屋の桜は満開になった。うちのチームも満開になるかな」。だが笑顔だった71歳は9時間後、最下位に終わった「オープン戦のままだな」と嘆くしかなかった。
もちろん、明るい材料もあった。新外国人のクラークが適時二塁打を放ち、ルナは長短のマルチ安打。初スタメン松井佑のダイビング好捕&初安打もあった。ベテラン井端も谷繁も健在を示した。守道監督も懸命に前を向いた。「とにかく早く1つ勝たないかん。まだ1敗しただけや!」。13年版の守道劇場は激怒開幕。今日こそ快勝で爆笑劇場に変えたい。【松井清員】



