<西武3-5日本ハム>◇29日◇西武ドーム

 有事に再び出番がきた。日本ハム矢貫俊之投手(29)が、緊急事態のマウンドへ勇ましく上った。プロ入り5年目で初の開幕1軍。ブルペンで待機していると、お呼びがかかった。2-2と同点の4回1死。開幕投手の武田勝が左ふくらはぎの張りで突如、降板した。2番手で指名され、直球主体の力業で西武打線をねじ伏せた。今季初勝利にも「マサルさん(武田勝)が頑張っていたおかげです」と謙虚だった。

 6回に2点の勝ち越し点をもらった。昨年8月15日楽天戦以来のプロ3勝目。その一戦も先発八木(現オリックス)が8球で危険球降板し、2番手で挙げた白星だった。「昨年もあったので慣れてました」。試合前に母校・仙台育英がセンバツで8強入りの吉報も、力になった。高校時代は控えだった精神的強さを発揮し「ミスター・スクランブル」の称号がふさわしい奮闘で、最高の開幕戦を演出した。