<中日3-4DeNA>◇29日◇ナゴヤドーム

 中日谷繁元信捕手(42)が通算2000安打まであと30本とした。8回2死で迎えた4打席目にDeNAソーサの146キロ直球をレフト前へ。カウントダウンボードを掲げるファンの期待に見事応えるヒット。プロ25年目を迎えた谷繁のメモリアルシーズンが幕を開けた。開幕戦はこれで23度目の出場。これまで開幕戦に出場しなかったのは89、93年の2度だけで、野村(西武)24度に次ぎ、張本(ロッテ)に並ぶ2位タイとなった。セ・リーグでは王(巨人)を超えて最多出場。実働25年も歴代セ・リーグ野手最年長となった。開幕戦1試合で次々とセ界トップに立った。

 出れば記録がついてくる。それでももちろん納得はしていない。「勝たなきゃダメだよ。また元気に明日会いましょ」。試合後は自らに言い聞かすように話した。

 ▼谷繁が8番捕手で先発出場し、歴代5位の実働25年を記録。谷繁の開幕戦出場は横浜時代の94年から20年連続23度目(先発出場22、途中出場1)。開幕戦に23度以上出場は野村(西武)の24度(先発23、途中1)に次ぎ、プロ1年目から23年連続先発出場した張本(ロッテ)に並び2位。セ・リーグで23度出場は王(巨人)の22度を抜く新記録となった。