頼むで、晋ちゃん!

 阪神ドラフト1位藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)が今日31日、公式戦デビューする。30日の冷え込んだ打線を見ると不安もあるが、黄金ルーキーならきっと流れを呼び込んでくれるはず。ドラマチックに初勝利を飾ってくれ!

 緊張でもなく、高揚でもない。初登板を翌日に控えても、藤浪の冷静な表情は変わらない。開幕カード勝ち越しの行方が、この男の右腕に託された。1勝1敗で迎えるヤクルトとの3戦目。黄金ルーキーが高卒新人史上最速の公式戦デビューを果たす。

 調整法を変え、ブルペンでの登板回数や球数を減らすなど、模索しながら臨むプロ初の公式戦マウンド。「あまりたかぶりとかはないです。すごい楽しみではありますけど」と不敵な笑みを浮かべた。

 この日、神宮球場で最終調整を行った。ブルペンでは41球を投げた。「リリースの感触が自分としてすごくよかったので、この調子で明日もいければなと思います。(少ない球数でも)よかったので、納得して終われました」。

 前回登板した24日オリックスとのオープン戦は、中盤6回に5失点。前日23日にブルペンで「よくない、よくない」と修正しながら投げ続けるうちに、83球もの球数を投じていた。結果を踏まえ、調整法の見直しに至ったが、開幕直前での変更にも適応。新しいリズムで状態を上げてきた。

 好発進への懸念材料はある。1つは天気の心配だ。今日31日の東京は雨予報。悪コンディションでの登板になる可能性がある。

 もう1つは打線の援護だ。ここまで藤浪が登板した実戦4試合、計17イニングで、味方打線はわずか2得点。「できれば、点を入れていただければ。たくさん点数がある方が投げやすい」。しかも、この日は3安打に抑え込まれて無得点だった。開幕戦で17安打9得点を挙げた猛虎打線の爆発に期待がかかる。

 もちろん、援護を待つだけではない。「点が入らなくても、その分、自分がしっかり投げればいい。(点が)入る、入らないにかかわらず、自分のピッチングをしっかりしたいです」。心も体も、晴れ舞台に臨む準備は整った。藤浪が流れを変え、開幕カード勝ち越しに導く。【山本大地】