<西武5-2日本ハム>◇3月31日◇西武ドーム

 1軍での「投手・大谷」が“デビュー”した。日本ハムのドラフト1位大谷翔平投手(18)が投手調整を優先させるため、開幕3戦目にして初めてスタメンを外れた。試合前に変化球を交え75球の投球練習。試合は8回に代打で出場し、いい当たりだったが三ゴロに倒れた。野手として華々しいデビューを飾った注目ルーキーが、公式戦に入り、本格的に二刀流を始動させた。

 開幕3戦目で初めて、プレーボールをベンチで迎えた。スタメンを外れた大谷は、途中出場に備えてスタンバイ。その右肩は、アイシングを施したばかりで冷えていた。

 大谷

 ベンチからでも勉強することは多いです。段階を追っていかないといけない。まずは1つ1つクリアしていきたいです。

 試合前に行った75球の投球練習。投手の調整を優先させるため、首脳陣が立てた二刀流プランに沿って汗を流した。2安打1打点デビューの「打者・大谷」から遅れること2日、「投手・大谷」の始動だ。

 グラウンド入り直後、全体アップに参加せず、ブルペンに移動した。すでに開場時間を過ぎており、多くのファンが見守る中、変化球を交えて投げ込んだ。「久々に投げたけど、腕を振って投げられました。次に投げるときに、さらによくなっていけばいいです」。ノーワインドアップのほか、セットポジションも試し、今月9日からのイースタン・リーグ、ロッテ戦(QVCマリンほか)で予定されている先発デビューへ向け、充実した練習になった。

 その後はコンディショニングメニュー、走塁練習をこなし、最終組でフリー打撃に入った。アイシングを行うこともあり、試合前のシートノックは回避。栗山監督は「(投球練習後は)ボールを投げさせたくなかった」と説明。当面は、ブルペンに入る日は守備に就かせない考えでいる。

 ベンチではストレッチなどで体をほぐしながら出番を待った。代打で登場したのは8回。「流れがわからないし、いきなり出て打つのは難しいです」とは言いながらも、129キロシンカーを芯でとらえた(三ゴロ)。渡辺打撃コーチは「立派なもん。(ボールの)見方がよくなってきているし、期待できる」と評価した。

 明日2日からのロッテ3連戦(QVCマリン)中には、球数をさらに増やしてブルペン入りする予定。「ウエートにも入りたい」と、こなすメニューも多くなる。開幕カードを終え「新鮮でした。打席にも立たせてもらっていい経験が出来ました」と振り返った大谷だが、この先には、さらに多くの試練が待っている。【本間翼】