<巨人3-2広島>◇3月31日◇東京ドーム

 マエケン、惜しい!

 広島のエース前田健太投手(24)が、巨人3回戦で今季初登板。8回1失点に抑えたものの、試合は延長11回の末、逆転サヨナラ負けを喫した。明日2日からは本拠でヤクルト、阪神を迎えての6連戦。地元開幕から巻き返しだ。

 これぞコイのエースだ。前田健が今季初先発で、昨季の日本一、巨人を相手に圧巻の投球。最速147キロのストレートに、スライダー、チェンジアップなどを織り交ぜ、6回までゼロを積み重ねた。

 唯一のミスが出たのは、1点をリードして迎えた7回だ。先頭打者の坂本にスライダーが甘く入ったところを痛打され、左中間へ同点ソロを浴びた。

 前田健

 あそこまで完璧に打たれたら、気持ちも切り替えていける。でも、勝つなら1-0で最後まで行かないといけなかった。本塁打で追い付かれた展開がよくないです。

 背番号「18」は、チームを背負っていた。開幕戦に敗れ、2戦目は総力戦の末に延長12回ドロー。初白星が遠い。それだけに、チームの勝ちにこだわった。

 前田健

 状態はよかったし、それなりに投げられた。チームが勝ってなかったので、チームの初勝利を目指して投げました。

 WBCでは球数制限もあり、5イニング、80球が最多だった。投げ込み量が不足したまま、シーズンに入った影響は後半に出た。6回以降は「思っていたより疲れが出た」と振り返り、スライダーが狙ったところより内側に入るケースが増えた。それでも、不安は感じなかった。

 前田健

 (WBCの)大会中はいい状態で投げられていましたから。(試合後半の疲れは)次からはいけると思います。

 山内投手コーチも「試合の入りを心配していたが、いい投球をしてくれた。長い回を投げていなかったのが不安だったけどね」と、さすがの投球をたたえた。

 前田健の力投も実らず、試合は延長11回に逆転サヨナラ負け。12球団で唯一、開幕3連戦で勝ち星なしに終わったが、今季もエースは健在だ。野村監督は「地元に帰って仕切り直します」。明日2日からの6連戦での巻き返しを誓った。【高垣誠】