<楽天8-2オリックス>◇2日◇Kスタ宮城

 楽天のエース田中将大投手(24)の女房役・嶋基宏捕手(28)がバットでも援護した。2回、2死一、二塁から中前へ先制適時打を放つと、4回には1死一、三塁から右中間へ2点適時三塁打。さらに5回、2死三塁からダメ押しの右前適時打を放った。全てセンターから右方向に打ち返す嶋らしい打撃だった。「たまたまです。みんながつないで作ってくれたチャンスだったので、打てて良かった」と喜んだ。

 たまたまではない。プロ7年目。正捕手の座を確立したが、練習への姿勢はまるで新人だ。キャンプから時間を見つけては若手に交じって特打を行った。マシン打撃では黙々とセンター返し。一見、単調な反復練習のように見えるが、「こう打てばこういう打球がいく、ダメだったときはどうしてだろうって考えながらやってる」と1球1球確認作業を行っている。「野球が好きだからね」とも言った。その成果だった。

 気持ちも全開だ。4回の三塁打を放った時にはヘッドスライディングとガッツポーズを見せた。「チームを引っ張っていく、そういうつもりでやってるので。どんどん気持ちを出していきたいと思ってます」。リードでも田中を1失点に導いた。エースに負けない存在感だった。【斎藤庸裕】