<西武4-1ソフトバンク>◇2日◇西武ドーム

 ソフトバンクが開幕勝利後まさかの3連敗だ。昨季12勝の左腕エース大隣憲司投手(28)でも止められなかった。WBC日本代表では50球前後しか投げていない影響か、50球を過ぎた5回に突然崩れた。5安打を集中されて4失点。結局6回、9安打104球で降板した。

 4回まで53球で2安打無失点。ペース配分は上々だった。5回、先頭の5番ヘルマンに四球を与え、リズムが乱れた。2死満塁から1番片岡に右前2点適時打を許す。「狙った所に投げられなかった」。秋山、栗山にも甘く入り連打を浴びた。この回一挙4失点。「僕自身は大きな変化はなかったけれど、打者の反応を見てみると見えない部分で球が行っていなかった」と球数が50球を超え、変調を感じていたようだ。この回は制球ミスだけでなく、けん制の回数も減るなど、余裕すらなくなっていた。

 大隣のスタミナ面を問われた秋山監督は「牧田は(WBCで)抑えしかやっていないのに118球だろ」と手厳しかった。1週間前の3月26日にウエスタン・リーグ中日戦(雁の巣)で77球投げ1失点と予行練習は万全のはずだった。大隣は「走り込みができなかった部分もある」と反省した。

 牧田とは昨年9月6日に続き、連続で投げ負けた。同い年で、WBC日本代表では携帯ゲームの話で盛り上がるなど仲良くなっただけに負けたくなかった。

 それでもWBCで覚えたツーシームを5球ほど試し、西武打線に新球のイメージを植え付けた。「今日は勝ち負けだけでなく(シーズンを)考えてマウンドへ登った」。大隣はきっと、この1敗を長いシーズンの糧とする。【石橋隆雄】