<DeNA4-7巨人>◇4日◇横浜

 早くもリーグ連覇が見えた!?

 巨人は7番ロペス内野手(29)8番ボウカー外野手(29)の助っ人コンビが、アベックアーチで全7打点をたたきだし、チームを開幕から無傷の4連勝に導いた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した日本人7選手は決して本調子とはいえないが、総合力で他を圧倒。巨人がリーグ優勝した翌年に開幕4連勝すると、V率は100%という吉兆データもある。

 王者、巨人が早くも常勝街道を突き進みつつある。原監督は、決して表情を緩めないながらも、手ごたえをガッチリ感じていた。「去年のメンバープラス脇谷、ロペス。ボウカーはいたけれど、今年はひと味違う。そういう意味では幅というか、チームとしての力は、現在、いい感じですね」。アベックアーチで全7打点をたたきだした助っ人と、好調の2番脇谷の名前を出して今のチーム力を分析した。

 戦い方に、去年からの上積みが感じられる。この日のDeNAの先発はルーキーの井納。初ものに弱いとやゆされた以前の巨人や、開幕でつまずいた昨年の巨人ならば、揺さぶりをかけたかもしれない。だが、今年は少し違う。試合前、橋上戦略コーチは「井納はオーソドックスな右投手。(今年は)出足でつまずかなかったし、無理な仕掛けをする必要はない。どっしりいけばいいと思う」と、地に足をつけて戦う構えを見せていた。

 実際、この日は変化球の見極めだけを徹底した。2回の攻撃にそれが如実に表れた。阿部、高橋由は徹底的に見極めて四球。走者がたまったところでボウカーも2球、変化球を見逃しボール。打者有利のカウントで勝負できたから、満塁弾が生まれた。まさにどっしり構える横綱相撲のようだった。

 昨年の開幕直後は「開幕20試合以下での借金7は優勝確率ゼロ」などと、悲惨なデータが並んだ。だが、ここでも今年は違う。「優勝した翌年の開幕4連勝は、優勝確率100%」。データ上は、早くも「優勝確実」の速報が出された形だ。コンディショニングが万全ではないWBC組に、さらなる上積みがあることを考えれば、信じたくなるデータだ。

 「開幕ダッシュというようなおこがましい言葉は使わない」と話していた原監督だが、チームは走りだしつつある。「まだ始まったばかり。もう少し積み上げていく形のものでしょう。『勢い』という言葉を使うには時期尚早でしょう」と慎重ながら、データは後押ししている。本拠地に帰っての中日3連戦。ここでも勝てば「勢い」という言葉を使ってもいい。【竹内智信】

 ▼巨人が1分けを挟んで4連勝。巨人の開幕連勝は41年の7連勝が最高で、4連勝以上は98年以来、15年ぶり10度目。開幕から4連勝以上したシーズンの巨人は過去9度のうち98年を除いた8度優勝しており、V確率が89%。今回のように優勝した翌シーズンに開幕から4連勝以上したケースは39、41、53、57、77、90年とすべて優勝しており、早くも連覇確率は100%。

 ▼ボウカーが満塁弾、ロペスが1発含む3打点と助っ人が活躍した。満塁本塁打を打った巨人の外国人選手は10年7月30日エドガー以来で、外国人選手で合計7打点は、李承■が1人で7打点を記録した08年9月16日横浜戦以来になる。※■は火ヘンに華