<西武3-1ソフトバンク>◇4日◇西武ドーム

 足が重い、口が重い。無理もない。断トツの優勝候補ソフトバンクが逆転負けで5連敗だ。「ホントだよ。ずるずる行かないようにしないと」。秋山幸二監督(50)が笑っていられるのはいつも試合前だけだ。西武ドーム名物の長い階段が負けた体にはこたえた。

 理由は単純明快。ここぞの場面で打線に1本が出ない。今季最多の10残塁が、そのもどかしさを語る。2回は明暗が凝縮されていた。松田のソロで先制。さらに連打などで1死一、三塁とし、山崎がバントを一塁方向に転がしたが、三塁走者のペーニャは動かず。「あそこで1点でも取っとかないと。スクイズがなあ…」。秋山監督の先の言葉はバスのエンジン音に消された。終わってみると手痛い作戦失敗がずしりと響く。

 最下位と直面する現実は重たいが、4番から6番に下がっているペーニャがマルチ安打など打線に復調気配はある。「少しずつ兆しは見えているんだけどな」。秋山監督も希望を感じている。今日5日からは日本ハム3連戦。昨年リーグ戦では2敗だけと好相性の札幌ドームが舞台。6日に誕生日を迎える指揮官が、50歳最後のタクトでチームを立て直す。【押谷謙爾】