<日本ハム1-6ソフトバンク>◇5日◇札幌ドーム
口数の少ないソフトバンク摂津正投手(30)はマウンドと結果で語る。苦境でしんどい仕事を受け、さばく。5連敗と暗い穴に落ちかけたチームを止める7回1失点。今季チームの2勝はともに摂津が運んだ。「もう少し長いイニングを投げられれば良かったのですが、立ち上がり先制してもらった直後に点を取られてしまったことが反省です」。広報を通じたコメントでも余計な言葉はない。結果でこたえる。大黒柱はそういうものだ。
開幕戦勝利後、黒星を並べたチームを冷静に見ていた。打線がつながらない。その中で援護を受けた直後の1回に中田に同点適時打を許した。「反省」は2回以降に出た。3度の得点機をすべて封じた。7回無死一、二塁は大引に外角直球を引っ掛けさせ、二ゴロ併殺。2打席いい当たりをされた大谷をカーブで空振り三振と退けた。秋山監督が「まだ本調子でないけどなあ」と振り返るように抜け球もあったが、女房役の細川は「自分で修正して、ちょっと速く投げたり、自分で配球を工夫している。今年も変わらず、ですね」と証言した。
これで昨年8月1日楽天戦から10連勝と、昨年の沢村賞投手の力は衰え知らず。「去年より、今年」をテーマに高みを見据える。この日もWBC帰りのコンディションを配慮した首脳陣が、100球の球数制限により降板となった。目標とする200イニング達成には歯がゆいリミッターが取っ払われるのはもう少し先。真価はまだまだ見せていない。【押谷謙爾】




