<オリックス1-4西武>◇6日◇京セラドーム大阪
新生西武に、またもや期待の若手が台頭した。1点を追う8回2死一、二塁、4年目の石川貢外野手(21)が、プロ入り初の適時打を放った。4回2死二、三塁に代打で出場。2打席凡退の後、3打席目で放った値千金の適時打だった。「2打席、チャンスで打てなかったので、悔しかった。何とか同点に、という気持ちだった」と必死だった。「持ってる男」を証明する一打だった。8回の場面、ベンチで見守る渡辺監督は「持ってたら打つよ」と予言した。「持ってる」と言えば、日本ハム斎藤が、早大時代に襲名した称号。打席の石川は知るよしもなかったが、与えた試練に結果で応えた若武者に「持ってたね」とニンマリ。本人は「たまたま打てて良かったです」と謙遜したが、勝負強さをアピールするには十分だった。
チームの勝利に貢献するとともに、同期入団の菊池も救った。6回1失点と粘ったが、打線が援護できず。ベンチから、右翼から、菊池の奮闘する姿を目に焼き付け、バットに魂を込めた。「先発が(菊池)雄星だったので、同点にして、何とか負けを消したかったんで良かった」とうれしそうに話した。
昨春のキャンプで渡辺監督からMVPに指名されるなど、将来性の高さを期待されてきたが、昨季は、不運な運命をたどった。9月15日のロッテ戦でプロ初安打を放ったが、翌日に死球を受け、右手第5中手指を骨折。大事なシーズン終盤を棒に振った。プレーできなかったつらさを知る男は「明日、気を引き締めてやります」と自身を戒めた。【久保賢吾】
◆石川貢(いしかわ・みつぐ)1991年(平3)6月16日、愛知県出身。東邦高から、09年ドラフト4位で西武に入団。俊足、巧打の外野手として、期待される。昨季、3年目で初の1軍昇格を果たし、プロ初安打、初盗塁をマーク。2軍では104安打を放った。180センチ、85キロ。右投げ左打ち。推定年俸650万円。




