<日本ハム0-6ソフトバンク>◇6日◇札幌ドーム
ソフトバンク秋山幸二監督の51歳の誕生日に「秋山チルドレン」3人衆が今季初の連勝を導いた。今宮が1回に1号ソロを放てば、2回に江川が1号ソロを追加。ドラ1コンビに負けじと、6回には柳田が1号2ランでとどめを刺した。守っては5投手で今季初の無失点リレー。最下位を脱出し、勢いが増してきた。
秋山監督は、9回を締めた千賀から差し出された記念のウイニングボールを受け取らなかった。「勝つことが一番だからな」。期待を込めて育ててきた若手野手3人が、そろって本塁打を放ち、理想的なゲーム展開で快勝。09年の就任後、誕生日は3戦全勝となった。
先制ソロの今宮は監督の誕生日に「絶対に勝ちたい日」と気合十分だった。ウルフの内角ツーシームにうまく反応し左翼席まで届けた。09年、監督が就任1年目の秋のドラフトで入団。昨季途中からレギュラーとなり、今季はオープン戦から2番を任された。期待をひしひしと感じている。
2回には江川が右翼ポール際に1号ソロだ。こちらは04年のドラフト1位。秋山監督が2軍監督時代、将来の主砲候補として英才教育を受けた。「コンパクトに振ろうと意識した。ホームランになって自分でもびっくり」。8回にも1死一、三塁から左前適時打。「これで先発の座を取ったとは思っていない」と必死のアピールを続ける。
6回には3年目柳田にも待望のアーチが生まれた。初球カーブを自慢のパワーで右中間中段に運んだ。23打席目での今季1号に「長かった」と胸をなで下ろした。オープン戦は12球団トップの6本塁打をマークしながら、開幕後は不振に陥った。前日5日にはスタメンを江川に譲った。
引退した小久保裕紀氏から後継候補に指名された逸材。ここ2日間、秋山監督からつきっきりで指導を受けていた。監督の誕生日は初耳だったようで「まじッスか?
1本出て良かった」と大喜びだった。
5連敗中は低迷した打線も、若い力に乗って今季初の2桁安打と活発化してきた。今宮が「若手で引っ張ってどんどん勝っていきたい」と言えば、江川も「柳田と刺激しあっていきたい」とライバル心を口にした。次代の中軸を担う選手たちの躍動。これこそが秋山監督にとって、最高のプレゼントだったに違いない。【大池和幸】



