<ヤクルト3-6中日>◇18日◇神宮

 中日岩瀬仁紀投手(38)が前人未到の国内350セーブを達成した。3点リードの9回に登板。ヒット1本を許したが後続を断ち、無失点で連勝を導いた。「2日続けて失敗はできない。記録よりも先頭を取ることだけを考えました」。前日は2点リードで登板したが初の救援失敗。リベンジで大台到達を果たした。記念の花束を掲げながらのハイタッチは守護神冥利(みょうり)だ。

 ほぼ抑え一筋の15年間。だが今季は背水を覚悟している。救援失敗も目立った昨季後、高木監督は13年の守護神岩瀬を明言。一方で「結果が出んとやめないかんでしょ」と究極の2択を迫られた。岩瀬も自身の立場は分かっていた。「いまさら(中継ぎなど)他には移れない。結果を出せなかったら“そういうこと”になる」。横綱に大関降格がないのと同じく、結果が出なければ潔く引退する。今季は社会人時代以来のワインドアップとプロ1年目以来のナックルを解禁し、原点に帰って、衰えと戦っている。

 励みは佐々木主浩氏が日米通算で積み上げた、日本人最多381セーブの更新だ。「まだ続きの途中。1つ1つの積み重ねですね。今チームがこういう状況なので勝てる試合に貢献したい。まずは351です」。あと32で新記録。大魔神超えでおのずと2年連続6度目のセーブ王も近づく。引退危機の1年を完全復活で飾る。【松井清員】

 ▼中日岩瀬がヤクルト6回戦(神宮)で今季4セーブ目を挙げ、プロ野球初の通算350セーブを達成した。初セーブは99年6月23日の巨人13回戦(ナゴヤドーム)。日米通算では佐々木主浩が381セーブ(日本252、米国129)を記録。大リーグで通算350セーブ以上はリベラ(ヤンキース)の612を筆頭に8人がマークしている。