<広島6-5DeNA>◇18日◇マツダスタジアム

 劇的サヨナラ勝利だ!

 広島が3点差があった9回の猛攻で、白星をもぎ取った。DeNAの守護神山口に3連打を浴びせるなど1点差に追い詰め、2死満塁の好機を演出。最後は不振にあえぐブラッド・エルドレッド内野手(32)が、中越えに2点適時打を放ち勝負を決めた。野村謙二郎監督(46)も「こんなにうれしいことはない」と興奮の1勝。勢いに乗って、今日19日から首位を独走する巨人を迎え撃つ。

 3点差をはね返した!

 決めたのは4番エルドレッドだ。9回、1点差に迫りなお2死満塁で登場。山口の初球スライダーをとらえ、前進守備のセンターの頭を越える2点適時打で、逆転サヨナラ勝ちを決めた。

 エルドレッド

 フラストレーションがたまっていたが、次に集中しようと思っていた。

 ここ5試合で15打数3安打と、当たりが止まっていた怒りをぶつけた一打だった。野村監督も「外国人の差で負けるかなとも思ったけど、最後に決めてくれた」と主砲をたたえた。DeNAブランコが先制2ランを放つ一方、ルイスとエルドレッドは2人で8打数1安打。だが、最後の最後で大仕事をやってのけ、今季初のサヨナラ勝ちの主役になった。

 「3冠王」のエキスを吸収していた。来日2年目だが、昨季途中まで米大リーグのタイガースに在籍。5試合の出場にとどまりながら、昨年ア・リーグ3冠王に輝いたミゲル・カブレラ、3割30本100打点をマークしたプリンス・フィルダーとともにクリーンアップを組んだ。「ミゲル(カブレラ)は打つときに絶対頭が動かないんだ。シンプルなことなんだけど、どうしても打ちたいという思いが強いと動いてしまうんだ」。間近で見た世界一の打者の打撃が頭に染みついている。

 3点差の9回に梵、堂林、中東の3連打など驚異的な粘りでつかんだ勝利。日々成長するチームに、野村監督も「こんなにうれしいことはない」と興奮を隠せない。ロッカーでは、歓喜の雄叫びが響き渡っていた。【鎌田真一郎】