<楽天9-2ソフトバンク>◇18日◇Kスタ宮城
連敗ストッパーだ。楽天美馬学投手(26)が先発。11安打を浴びながら、7回1/3を2失点に抑えて、チームの連敗を4で止めた。走者を出さない回はなかったが、粘りに粘って2勝目をもぎ取った。前夜、最下位に転落したチームは3位タイに浮上。今日19日からは、舞台を千葉に移し、同率3位のロッテと借金完済をかけて戦う。
お立ち台を降りてからも、美馬に笑顔はなかった。「去年からずっと一緒。僕が抑えているわけじゃない。打ってもらっているんで」と悔しさを隠さない。8回だった。ソフトバンクの先頭内川に二塁打を打たれ、1死後、ラヘアに2ランを浴び降板した。毎回、走者を出しながらも「0」を並べていたが、プロ初完封まで残りアウト5つで失点した。昨季も終盤に点を失うことが多かった。「何とか、最後まで0で行きたかった」と正直に言った。
悔いは残ったが、連敗を止めたのも事実だ。昨季も、そうだった。6月11日に3連敗を、8月8日に8連敗を、そして同22日には4連敗を止めた。前向きな性格のおかげかもしれない。チームが連敗中の登板にも「もう負けないだろうと考えるタイプなんです」と、プレッシャーは無縁だ。「そこまで自分を追い込むこともしません。僕が試合をつくればいいと、ずっと思っています」と、とにかく自分の投球に集中する。
そんなプラス思考が、この日は“幸運”をもたらした。1回、いきなり長谷川に安打を許し無死一塁。だが、続く本多のバントは「反則打球」と判定された。左足がバッターボックスから飛び出していた。打者はアウトで、1死一塁となった。続く内川には左翼線を破る二塁打を打たれたが、鉄平のクッションボールの処理がうまく、一塁走者の長谷川は三塁をオーバーランしてアウトになった。最初の3人は、1人も打ち取ってはいない。それでも無失点。美馬は「大きかったです。ラッキーもラッキーです」と喜んだ。
星野監督が「あいつは7回で終わる野球をやってきたんじゃないか」と手厳しかったのも、期待の裏返し。美馬は「早く壁をぶち破りたい」。次こそ、最後まで。前向きに誓った。【古川真弥】



