<ロッテ3-1楽天>◇19日◇QVCマリン

 ロッテ鈴木大地内野手(23)の勢いが止まらない。1点を追う5回1死二塁で、同点の中越え適時三塁打。5回1死まで走者が出なかった打線に、やっと訪れた好機で決めた。「プロに入って今が一番調子がいい」。三塁上で力強く右拳を握り締めた。

 7回にも、追い込まれてから5球連続ファウルの末に中前打を放った。前日の日本ハム戦でも先制三塁打で打率は4割3分6厘。伊東監督は「(鈴木)大地は旬。旬のものはおいしく食べないと。いつ使うの?

 今でしょ(笑い)」。鈴木も「試合感覚がなくならないまま来ているのがよかった」と笑った。

 調整には、他の選手にはない苦労があった。内野はどこでも守れ、代打もできる。「僕みたいな選手は、どこでもできて当たり前にならないといけない」。二塁、三塁、遊撃すべてのノックを受けた。ベンチスタートの日は試合前に走り込みや体幹運動を行い、わざと体を疲れさせた。「体のキレを出すんです。いきなり試合に入るのは難しいと去年痛感したので」。

 オープン戦時期は井口から学んだ。ベンチで隣に座り細かいプレーについて聞いた。「勉強になることばかり。超えたいと思いながら、いろいろ吸収させてもらいました」。そしてこの日、井口が一塁へ。伊東監督に「大地をスタメンで使いたいから」と言わしめた。

 今季の目標は「どんな形でもいいから、100試合出場」だった。だが、開幕戦から全18戦出場を続け「同じ出るならスタートから」に変わった。ロッテが必要としているのは、今や“誰の代わりでもできる鈴木”ではなく、“鈴木大地”。プロ2年目が打線の中核となりつつある。【鎌田良美】

 ◆鈴木大地(すずき・だいち)1989年(平元)8月18日、静岡県小山町生まれ。静岡裾野シニア-桐蔭学園(神奈川)-東洋大。大学では5度のリーグ優勝と2度の全日本大学選手権優勝を経験。11年ドラフト3位でロッテ入団。名前の由来は同姓同名の88年ソウル五輪競泳金メダリストから。175センチ、79キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1630万円。