<日本ハム2-7西武>◇19日◇札幌ドーム
栗山ハムがまたもカード初戦を落とした。2回にミチェル・アブレイユ内野手(34)の4号ソロで先制したが、痛い逆転負け。これで3日のロッテ戦から6カード連続で初戦黒星となった。打順も入れ替え、試合練習前には栗山英樹監督(51)が、選手、スタッフ全員を集めて緊急ミーティングを行ったが実らなかった。借金は今季最多の4に膨らみ、依然最下位から抜け出せずにいる。
一瞬でグラウンドに背を向けた。栗山監督はゲームセットの瞬間を見届け、ベンチ裏へと早足で姿を消した。単独最下位に沈んでから一夜明け、奮起して臨んだ一戦。奥歯を噛みしめるように劣勢に拍車がかかっていく展開。耐え忍んだだが、終わってみれば6カード連続の初戦黒星に終わった。上を見上げながら思案して、苦悩を吐露した。「なかなか思うようにいかないよね」。
ありあまる情熱を注入していたが、結果には響かなかった。首位西武との3連戦。試合前の練習開始前に、大胆に動いた。選手だけではなくスタッフも集め、輪の中心で鼓舞した。左翼グラウンドで約2分間、緊急ミーティングを開いた。3月29日の開幕カード、首位の西武が相手。指揮官は「またここから開幕のつもりで、いこう」などと切り替えを促し、心を揺さぶったという。
兵を動かして光明はあったが、結果論は無情だった。今季初めて大引を2番に起用。分断ムードの漂う打線のつながりを求め、変更した。その大引がキーマンになり得点圏のチャンスで2度、三振で凡退。「迷惑を掛けてしまった」と、初回無死一塁でも犠打を失敗で三振と振るわなかった。栗山監督は「自分の中ではイメージ通り」と狙い通りの展開に持ち込み、紙一重で機能しなかった。
今季最多の借金4まで膨らんだ。試合後、舞台裏で危機感があふれた。渡辺打撃コーチが号令をかけ、野手陣が“おかわり”の緊急ミーティングを実施。問題点などを挙げて再認識し、意思統一を図った。栗山監督は「苦しいのは当然だけれど、必ず生かす」と好転すると信じた。その思いを体現するように、打開へ動いていた。熱血指揮官が残したカンフル剤の余韻だけは、残っていた。【高山通史】
▼日本ハムが西武に敗れ、これで4月3日のロッテ戦からカード初戦は6連敗となった。これは10年以来3年ぶり。10年は開幕カードの3月20日ソフトバンク戦から4月23日楽天戦まで10連敗しており、11カード目のオリックス戦(4月27日)で1-0で勝利。増井が7回無失点でプロ初勝利を挙げ、カード初戦連敗をストップしていた。



