<ロッテ3-1楽天>◇19日◇QVCマリン
ルーキーの踏ん張りも実らなかった。楽天則本昂大投手(22)がロッテ戦に先発し、8回7安打3失点で2敗目を喫した。序盤から最速151キロの直球とスライダーのコンビネーションで、リズム良く投げ4回まで無安打投球。だが5回1死から3連打で逆転されると、8回には2死二塁から適時打を浴び痛恨の追加点を献上した。打線の援護もなく敗戦。チームは借金2で5位に転落した。
プロは過程より結果が全て-。5回1死二塁、則本はカウント2ボール1ストライクから捕手嶋のサインに2回首を振った。選んだのは得意のスライダー。ミットより高く入り、鈴木に中越えの同点三塁打を浴びた。続く伊志嶺にも甘い直球を捉えられ、勝ち越された。4回まで完全投球をしていたが、「いい投球をしていても、勝たないと意味がないです」と8回3失点の結果を淡々と振り返った。
ひと味違った投球だった。前回登板は立ち上がりが不安定で3回までに2失点。リズムが悪く四球も多かった。この日の登板前日、「オープン戦では出来ていたのに、最近はゆっくりになっていました」とテンポが悪くなっていたことに気付いた。三輪バッテリーコーチからも「打者に考えさせずに、ポンポン投げた方が良い」と捕手目線のアドバイスを受け、1球1球の感覚を短くする意識を強く持って臨んだ。
効果は早速表れていた。走者がいない場合、捕手からの返球を受けて投球モーションに入るまでにかけた時間は、平均して10秒を切った。ロッテ成瀬が平均して10秒から11秒はかけていたのと比べても、明らかだった。3回まで29球、理想的なリズムで攻撃への流れを作った。
それでも結果では相手エースとの差が出た。5回に同点打を浴びた場面を「失投と言えば失投です」と振り返るように、勝負どころで投げきれなかった。8回も2死二塁から直球が高めに浮き、痛恨の適時打を浴びた。一方の成瀬は3回、1点先制されてなお2死満塁からマギーを空振り三振。その後は低めを丁寧に突き、流れを渡さなかった。
星野監督が8回の攻撃終了後に球審への暴言で退場しただけに、チームにとっては精神的にも痛い1敗。則本は「勝ちたかった。次に生かしたい」と前を向き、毅然(きぜん)とした表情で話した。失敗を糧にし、次は結果をつかむ。【斎藤庸裕】



