<日本ハム4-0西武>◇20日◇札幌ドーム

 身長190センチ、体重104キロ。日本ハムの大型助っ人ブライアン・ウルフ投手(32)が、来日4年目で初完封を果たした。大柄な体格とは裏腹に、丹念に低めに集めて打たせて取る丁寧な投球。今季登板4試合目での待望の白星が、自身の大きな節目になった。

 試合終了後「ふうっ」と大きな一息をつき、チームメートとハイタッチ。終盤に向けて少しずつカットボールを使い、27個のアウトのうち、20個を内野ゴロで仕留めた。お立ち台では「本当に後ろで守ってくれた守備陣のおかげ。気持ちよく投げられました」。自身の快挙達成より、仲間への感謝の思いが先に口をついた。

 今季は先発陣が不調気味。助っ人ながら投手陣の中ではベテランとして、チームを引っ張っていく覚悟もあった。「リリーフ陣に負荷がかかっている。自分が少しでも楽にしてあげれば」。栗山監督も「1人で投げ切ってくれたのはすごく意味があること」と褒めたたえた。

 愛する家族と過ごした時間が力になった。今年初めて来日し、休日には札幌のモエレ沼公園に足を運ぶなどリフレッシュした。普段は寡黙な助っ人も、マウンドではこわもてだが、この時ばかりは普通の父親の顔になる。「家族と過ごした時間が有意義だった」と目尻を下げた。

 チームでも今季完封一番乗り。女房役の大野も「先発投手に勝ちがつくのは、チームにとって良いこと。僕自身もやっとスタートが切れた」と抜群の発奮材料になった。道産子のように厳しい冬を耐え抜く精神力で、トンネルを抜けた。【田中彩友美】