<広島0-2巨人>◇20日◇マツダスタジアム
緊急事態の広島投手陣を、中崎が救う。中崎翔太投手(20)が、急きょ先発を回避した前田健太投手(25)の代役で緊急登板。2本塁打されたが5回2失点の好投を見せた。次回先発起用も確実。エースが出場選手登録を抹消されるピンチを、3年目右腕が救う。
代役の役目を完璧に果たした。首位を独走する強打の巨人打線を相手に、2回のロペス、3回の長野のソロアーチ2本の2失点だけに抑えた。5イニングで5つの三振を奪い、許した安打は4本だけ。負け投手にはなったが、野村監督が試合後の会見で真っ先にたたえたのも若き右腕だった。「緊急登板で、あの打線なのである程度(点を)取られることは覚悟していたけど本当によく頑張ってくれた」。
まさに緊急登板だった。山内投手コーチが中崎にこの日の先発を伝えたのは、試合前練習のウオームアップが終わってからだった。予告先発だったエース前田健が、前日から抱えていた右腕の張りが引かず、この日室内でキャッチボールをした後に登板回避を申し出た。セ・リーグでは初めての予告先発投手の変更。代役として白羽の矢が立ったのが、3年目の右腕だった。19日の巨人戦でも1イニングを投げており、連投のうえ緊急先発。プレッシャーのかかる登板だったが、燃えていた。
中崎
先発としてチャンスを生かそうと思ってマウンドに上がりました。先に点を与えないようにと思っていましたが、やはり高めの球は危険だと思い知らされました。
チームが開幕から引き分けをはさみ巨人戦に3連敗中だったこともあり「なんとか自分が巨人戦の連敗を止めたい」という思いも強かった。試合後は負けた悔しさか、無言で球場を後にした。
だが、この好投で、前田健が登録抹消となった後も手薄になった先発陣の一角を任されることになった。山内コーチは「良く投げた。中継ぎの時よりも中崎のいいところが出ていた。先発に回ってもらうつもりです」と高く評価。エース離脱の大ピンチを、20歳の若武者が救う。【高垣誠】



