<オリックス6-1ソフトバンク>◇20日◇京セラドーム大阪

 復刻ユニホームでの近鉄対南海再現の第2ラウンドはホークス・ソフトバンクが完敗した。山田大樹投手(24)が3回途中4失点でKOされ、昨年最終戦でノーヒットノーランを達成されたオリックス西から1点を奪うのがやっと。天敵に5連敗で、3度目の勝率5割チャンスにも失敗。再び借金2となった。

 ギュウ~じられたのひと言だ。山田が早々に試合を壊し、オリックスには4回で先発全員安打を許した。5点の重いビハインドをはね返す相手として西は厳しかった。打線に同調したわけではないだろうが、秋山監督の言葉は淡泊だった。「ブルペンではいいけどマウンドに行くとなあ」。山田の変身ぶりに小首をひねると、「西は投げっぷりがいい!」と相手を持ち上げ、さっさとバスに乗り込んだ。

 あの日を忘れるはずがない。昨年のリーグ最終戦。ソフトバンクは西に無安打無得点を達成された。小久保氏の“引退試合”。人生で初めて快挙に遭遇し、秋山監督は試合後のセレモニーでマイクを握って叫んだ。「これは悔しい。このままじゃ終われない。選手1人1人に、CSに向かって意気込みを語ってもらいたいと思います!」。前代未聞の大反省会は話題を呼んだ。

 その前回も山田は西と投げ合い、2回で降板。昨年は「今日はすいませんでした」と早期降板を謝罪したが、今回も「3者凡退が少ないですから…。もう少し長いイニングを投げたかった」と声を絞り出した。ボール先行で毎回得点圏に走者を置く、リズムのまずい投球で失点を重ねた。

 天敵退治に挑んだ打線の意気はしぼんだ。おまけに西は左打者の内角へ鋭いスライダーを放り込み、昨年から進化していた。反発力は弱く、5回に今宮の適時打で14イニングぶりに奪った1点は焼け石に水。昨年から西には5連敗とぐうの音もでなかった。【押谷謙爾】<ソフトバンク、オリックス西との対戦成績>

 ◆12年4月19日(京セラドーム大阪=6回2/3を8安打6失点)序盤に大量失点し、6回に松中の1号などで追い上げるも届かず。

 ◆6月28日(福岡ヤフードーム=7回1失点)2回に先制したが追加点を奪えず、終盤に逆転負け。上位1~5番で4番ペーニャ以外は無安打とつながりを欠いた。

 ◆7月17日(同=5回1/3を1失点)5回までゼロ行進。2点を追う6回に1点を返し、なお1死三塁で降板させたが、2番手中山に抑えられた。

 ◆10月8日(同=ノーヒットノーラン)小久保の引退試合で主役の座を食われた。5回に松中の四球のみの「準完全」だった。