<ロッテ6-3楽天>◇20日◇QVCマリン

 拙攻続きでは勝てない。楽天は8安打8四死球ながら12残塁と好機を生かせず3得点と、2連敗で日本ハムと同率最下位に後退した。2回、押し出し四球で先制したが、1点止まり。6回には無死一、三塁から偽装スクイズに失敗し、一塁走者の嶋基宏捕手(28)が挟殺。1得点したが、流れが悪かった。好調だったケーシー・マギー内野手(30)は2試合連続で無安打。終盤で救援陣も崩れ、投打がかみ合わなかった。

 同じ試合を見ているようだった。2回、押し出し四球で先制してなお2死満塁。左翼スタンドから鉄平コールが沸き起こったが、力ない二ゴロで攻撃は終わった。前日19日も3回に押し出し四球で先制。その後マギーが空振り三振に倒れ、攻撃は終わった。試合後、星野仙一監督(66)は「2死満塁でポシャンってやってるようじゃ流れは来ない。勝負ってのはそういうもんだ」と、2試合連続で序盤の好機を逸した打線に苦言を呈した。

 6回の攻撃でも流れを引き寄せられなかった。無死一塁から嶋がエンドランを成功させ一、三塁。押せ押せムードだったが、続く岩崎の打席で偽装スクイズに失敗。嶋は二塁ベースで悠々アウトとなった。この回得点はしたが、非効率的な攻めだった。同監督は「チャンスはいくらでもあった」と悔しさをにじませた。

 頼りになる助っ人もブレーキだ。ロッテ戦前までで打率4割を超えていたマギーが2試合連続で無安打。5回2死一、三塁から三ゴロに倒れるとヘルメットを放り投げ、感情を爆発させた。ただマギーの打撃好調もあり開幕後に好スタートを切ったのも事実。田代打撃コーチは「他の選手が粘れればね。つないで、つないでくれたらいいんだけど」と、苦しむ助っ人を全員野球でカバーすることを求めた。

 前夜は星野監督が球審への暴言で退場した。しかし試合後のミーティングでは張り詰めた雰囲気はなかったという。一夜明けたこの日も、報道陣の冗談に「退場だ!」と自虐交じりで笑い飛ばしていた。チーム全体で切り替えていこうという意識が強かった。2試合連続で逆転負けし、日本ハムと同率最下位に後退。このままズルズルいくわけにはいかない。後ろは振り返らず、前だけを見る。【斎藤庸裕】