<オリックス6-1ソフトバンク>◇20日◇京セラドーム大阪
オリックスが「いてまえ魂」でリベンジに成功した。南海ことソフトバンクとの「OSAKA
CLASSIC第2戦」。口火を切ったのはオリックス後藤光尊内野手(34)だった。先頭打者で迎えた2回。左腕山田のカーブをとらえた。「上がりすぎたので、入るか微妙だった。全力で走った」。打球は右翼フェンスを越えた。先制の1号ソロが打線に火をつけた。3回に李大浩が中前タイムリーを放ち、山田をKO。4回に早々と先発全員安打を決めた。藤井寺球場を沸かせた「いてまえ打線」がよみがえった。
そんな中、お立ち台の後藤が思わぬ悩みを打ち明けた。
「毎年、このユニホームを着ると、つけていいのか迷い所です…。恥じないプレーをしていこうと。少し肩の荷が下りました」
近鉄の復刻ユニホームは3年目。同球団の背番号「1」と言えば、317勝投手の鈴木啓示氏の永久欠番だ。他球団ではあり得ない話だ。合併球団ならではの悩みを胸に、毎年、後藤は打席に立っている。
「オールドファンに申し訳ない気持ちはある。ホッとした。でも背筋が伸びます」
後藤だけではない。2つの球団の伝統を背負って、ナインは躍動した。投打の歯車がかみ合い、前夜の借りを返した。森脇監督は「このユニホームにふさわしいゲームか分からないが、選手は最善を尽くす気持ちを出してくれた」とナインをたたえた。猛牛のように突進し、借金生活は免れた。【田口真一郎】



