下から篠田が救世主!
広島篠田純平投手(28)が25日ヤクルト戦(神宮)で今季初先発に臨む。22日にマツダスタジアムでの1軍指名練習に合流した。昨年11月に左膝手術を受け、キャンプは3軍リハビリ組スタート。2軍3試合で2勝0敗、防御率1・69と安定した投球を続け、1軍の舞台に戻ってきた。前田健、野村とローテの柱が戦線離脱した窮地を救うのは復活した左腕だ。
1軍昇格の朗報が届いたのは、20日。篠田の28度目の誕生日だった。昨年11月に左膝の手術を受けた左腕にとって、最高のプレゼントだった。
「キャンプも3軍リハビリ組からで、どん底からやって来た。失うものは何もないし、これより下はない。2軍、3軍でやってきたことを出し切りたい」
機は熟した。25日ヤクルト戦で今季初先発することが決定した。2軍で安定した投球を続け、決め手は、17日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(神戸第2)だった。打たせて取る投球を実践し、9回10安打2失点で復帰後初完投勝利を挙げた。
チームは危機的状況に陥っている。エース前田健が「右上腕三頭筋筋膜炎」で出場選手登録を抹消され、復帰は最短で5月1日阪神戦から。しかも山内投手コーチは「無理する必要はない。(最短で)治っていればラッキーです」と説明し、慎重な構えだ。右肩痛の野村も2軍調整中で、開幕ローテーション投手が2人離脱。今日23日から始まる9連戦の台所事情が苦しくなることは必至だ。篠田が復帰戦で好投すれば、中5日で「マエケン待ち」の5月1日に登板できる。「悩み」がひとつ解消される。
ライバルにも負けられない。前日21日巨人戦では、左腕の中村恭が7回途中を4失点の力投で、チームのサヨナラ勝ちを呼びこんだ。開幕ローテーションに入った左腕は新加入の久本だけと、先発左腕不足は慢性的なチームの課題だ。昨季、左腕先発陣はわずかに3勝。篠田も1勝にとどまった。「去年は痛みはあったし、投球にも影響があった」と振り返る。自身初の手術で、不安は取り除かれた。近づく完全復活のとき、それは鯉投を救うときだ。【鎌田真一郎】



