<楽天3-4広島>◇12日◇Kスタ宮城
楽天は痛い1敗を喫したが、土壇場で粘りを見せた。3-3の10回、5番手の小山伸一郎投手(35)が決勝ソロを浴び、惜敗。交流戦の首位ソフトバンクとは1・5ゲーム差に広がった。それでも、5回に島内宏明外野手(23)が逆転2ランを放ち、1点を追う9回には2死三塁から代打岡島豪郎捕手(23)の同点適時打で執念を見せるなど、若手の奮闘が光った。交流戦は残り3試合。逆転優勝へまだ望みはある。
交流戦の逆転優勝へ、諦めない気持ちが表れた一打だった。1点を追う9回、2死三塁。代打で岡島が起用された。3球目、広島の守護神ミコライオの150キロ直球をはじき返した。打球は投手の頭上を越え中前に抜けた。土壇場で同点。プレッシャーのかかる場面だったが「直球1本でした。絶対打ってやろうという気持ちでした」と気迫が勝った。
必死につないだ結果だった。9回、先頭の嶋はフルカウントから四球を選ぶとガッツポーズ。すぐさま代走に岩崎が送られた。続く島内は送りバントの構えも、2球ファウルで失敗。すると星野監督からベンチ前に呼び寄せられ、「思い切り、しっかり振っていけ」と背中を押された。5球目の直球をたたきつけ、三塁への高いバウンドで走者を進め、何とかつないだ。同監督は「2人ともいい仕事をしてくれた」。指揮官の執念の采配と選手の気持ちがかみ合い、同点につながった。
野手が粘りを見せたからこそ、救援陣の踏ん張りが求められる。1点リードの8回、2死二、三塁から4番手の青山が梵に逆転適時打を浴びた場面だ。2ストライクと追い込みながらも7球目のフォークが真ん中に入り、とらえられた。一塁は空いている上に、次打者は低打率のニック。状況を考えれば四球でもいい場面だった。星野監督は「2死からもったいない。みんな詰めが甘い。(四球で)歩かせてもいいくらいのつもりでいかないと」と苦言。悔やまれる1球だった。
総力戦も、5番手の小山伸が決勝弾を浴びて力尽きた。交流戦の首位ソフトバンクとは1・5ゲーム差に開いた。1点差で惜敗したが、「競った試合をしていれば、地力がついてくる」と星野監督が言うように、個々の力は上がってきているはずだ。交流戦は残り3試合。「明日のことは明日考えます」と同監督。意地を見せたい。【斎藤庸裕】



