<阪神4-6中日>◇1日◇甲子園

 崖っぷちの長期ロード、首位巨人との対戦を前に、阪神鳥谷敬内野手(32)とマット・マートン外野手(31)が意地を見せた。まずはキャプテン鳥谷だ。同点の3回1死二塁、山本昌の初球を完璧にとらえて、右前へ勝ち越しタイムリーを運んだ。訪れた好機をひと振りでものにして、一時は勝ち越しとなる1点をもぎ取った。

 「ひと振りで決めようとか意識していない。良いときも悪い時もあるんで」

 7回にもマドリガルから右前打した。後半戦に入って全8試合で安打と状態を上げている。

 さらにマートンも虎党に光明を見せてくれた。1回2死一塁から中堅の頭上を越えてフェンスにぶつける適時二塁打。後半戦に入って元気がなかった4番に、31打席ぶりのタイムリーが出た。

 「チームが負けてしまって残念だよ」

 ロード前最後の連戦には友人のスパイダーマンやバットマンを甲子園に招待?

 正義のヒーローに変装するなどグラウンド内外でチームを盛り上げてきたが、敗戦の後は言葉少なだった。今日から巨人との直接対決。鳥谷は問われると、こう言った。

 「勝つしかないので、それしか考えていない」

 痛い、痛い本拠地負け越しで首位とは7・5ゲーム差に突き放された。だが、キャプテンの姿勢はあくまで一戦必勝だった。この2人が、クリーンアップが元気なら、希望もあるはずだ。【鈴木忠平】