若鷹の巣、移転へ-。ソフトバンクが2日、ヤフオクドーム内で会見を行い、16年シーズンからファーム本拠地の移転を目指し、用地を公募すると発表した。現在は2、3軍が離れて練習するなどの施設環境に問題を抱えており、ファームを一体化することを1つの理念としている。

 条件は、甲子園球場の約1・5倍の広さとなる、約4万~6万平方メートルの造成済み、または粗造成済みの平らな更地。さらに、20年以上利用可能な土地、自治体所有の土地に限定しない。高速道路の最寄りインターチェンジからおおむね20分圏内で、最寄り駅からの交通手段が確保できることも条件。新球場、関連施設は球団が建設する。

 高田浩一郎取締役(47)は「3軍制を導入して3年目になる。今の状況を考えて手をつけるべきと考えている。(2、3軍が)一体化した施設をつくりたい。育成環境をつくるためです。求めているのは効率的な運営。雁の巣では難しい」と移転の意図を説明した。

 現在3軍は、2軍が雁の巣で試合などを行う場合は、福岡工大グラウンドや春日、小郡などの球場を借りてバスで移動し練習している。雁の巣球場も老朽化が進んでおり、福岡市が管理しているため改修も簡単にはできない。

 応募状況により、今後雁の巣、西戸崎合宿所の継続使用の可能性も残されている。高田取締役はヤフオクドーム(福岡市中央区)からの距離について「1時間圏内をめどに、可能な限り近いほうがいいが、1時間を超えてもメリットがあれば、もちろん考える。福岡に限定はしていない」と話す。締め切りは秋まで。応募、問い合わせは「oubo_toiawase@softbankhawks.co.jp」まで。