<日本ハム0-3楽天>◇3日◇札幌ドーム

 楽天バッテリーだけではなく、スタンドのファンも、ベンチも、虚をつかれた。2回無死二塁。日本ハム大谷翔平投手(19)が、プロ入り初めて送りバントを試みた。「1死三塁をつくりたかった」。サインは「打て」。だが、後半戦開幕の7月24日オリックス戦の第3打席を最後に安打が止まっていた大谷が、自らの判断でバットを横に構えた。

 好バントではあったが、二塁走者の小谷野も予期していなかっただけに、スタートが遅れて三塁はタッチアウト。「もうちょっとサードに捕らせるようなバントができればよかった」と悔しがったが、本人の必死な思いが、結果的には空回りすることになった。

 この日も3打数無安打で、プロ入りワーストの15打席連続無安打。「疲れもないし、焦りもない」と言い訳はしないが、渡辺打撃コーチは「状態は悪い。登板のために、3、4日打撃練習を開けたからね」と、投打「二刀流」で奮闘する大谷を思いやった。

 7回2死一、二塁の守備では、右前打で本塁生還を狙った二塁走者藤田を刺し、5つ目の補殺も記録。しかし、勝利にはつながらず「チームが勝てれば、自分の(打撃の)流れも変わってくる。(ヒット)1本よりも、1勝が欲しい」。自らを奮い立たせるように言った。【本間翼】